震度とマグニチュードの違い 地震は家にどんなダメージを与えるのか

毎年のように日本各地でおきる大地震は決して他人事ではありません 明日起こるかもしれない自分の事として考えるのが大事であり、丈夫な家は命と財産を守ります。大きな揺れが起こると家はどのようなダメージを受けるのかを想定して、間取りや家具の配置を考えてみましょう。

1.震度とマグニチュードの違い

地震が発生すると「震度」と「マグニチュード」で発表されます。両方とも数字の数が大きいほど大きな地震です。両者の違いは、震度は地震による「揺れの強さ」を表し、マグニチュードは「地震そのものの大きさ」を表しています。両方の表記についてもう少し詳しくみていきましょう。

1‐1.震度は「揺れの強さ」を表す

震度は地震の揺れの強さを表します。これは地震の被害の程度や人々が感じる揺れの強さに基づいて表現されたものです。日本の震度は気象庁が定めたものであり、日本では「震度階級」という尺度が10段階において使用されています。震度階級は1から7までの数字で表され、5と6に関しては「弱」と「強」の区別もあります。数字が大きくなるほど揺れの強さが増します。

出典:気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/index.html

「震度とゆれの状況」(気象庁ホームページより)

1-2.マグニチュードとは「地震そのものの大きさ」を表す

その一方、マグニチュードは地震そのものの大きさを表します。これは地震のエネルギーの放出量を測定する指標であり、基本的に地震の震源の深さや地震波の測定から算出されます。ただし、国際的に統一された規格はありません。

地震とマグニチュードは、電球の明るさとその周囲の明るさの関係によく例えられます。マグニチュードは電球の明るさを示し、震度は電球から離れた場所での明るさを表します。つまり、マグニチュードが大きくても、震源から遠い場所では震度が小さくなります。マグニチュードが大きいからといって、必ずしも震度が大きいわけではありません。

参照:気象庁|震度・マグニチュード・地震情報について (jma.go.jp)

2.大きな地震が発生した場合、戸建ての家はどうなるのか

日本は残念ながら地震の多い国です。以下は、震度と戸建ての家に生じる被害の一般的な事例です。耐震補強の強い家ほど被害は少なく済みますが、そうでない家は震度が大きくなるにつれ、家屋に生じる被害も増加します。

震度被害の程度
1ほとんど被害なし。揺れが感じられる程度。
2家具の転倒や振動が感じられる。
3戸建ての一部の軽微な損傷。
4戸建ての構造に軽度の損傷が見られる。吊り下げ物は大きく揺れる
5弱食器棚や本が落ちるレベル。固定していない家具が倒れるケースも
5強固定していない家具は倒れる。ブロック塀の崩れや外壁にヒビが入るなど、戸建ての構造に損傷が生じるケースも。
6弱戸建てが損壊する可能性がある。特に耐震性の低い家は外壁や屋根が剥がれる
6強多くの戸建てが損壊する可能性がある。耐震性の低い家は建物自体が傾いたり倒壊する
7戸建ての多くが損壊している。耐震性が高くても、まれに傾くなどの被害が生じる

2-1.一階よりも二階の方が揺れは大きい

地震は、1階よりも2階の方が揺れやすいです。それには以下のような理由があるからです。

共振現象があるから地震波が建物内で共振することが多く、共振は特定の周波数で振動が増幅される。二階やそれ以上の階に位置する部分は、特定の地震波の周波数と共振する可能性が高く、そのため一階よりも揺れが大きくなりやすい
建物に柔軟性があるから一般的に、建物の上階は下階よりも柔軟性が高く、より揺れやすい。下階は地盤に直接接しているため、地盤の堅固さによって揺れが緩和される。その一方、上階は建物全体の揺れによって影響を受けやすく揺れやすい。
構造の複雑性があるからロフトや吹き抜けがある場合は特に上階の構造が複雑になる。構造によっては地震の揺れを吸収しにくく、逆に揺れを増幅させる可能性がある

こうした理由から、地震は高層階のほうが感じやすいです。震度は低くても家具などが倒れやすいといこともあるので、注意が必要です。

2-2.1階だから安心というわけではない!

このように、建物は高層階のほうが揺れやすい傾向にあります。しかし「いつも1階で過ごしているから安心」というわけではありません。令和6年の元日に発生した能登半島地震では、死亡した方の9割が圧死という悲劇が起こりました。しかも1階にいて建物の下敷きになってしまった方も多く、あらためて建物の耐震性が見直されているのです。

2-3.日本の耐震基準は3つある

日本の耐震基準は1981年を境にした“旧耐震基準”と“新耐震基準”がありますが、近年では「2000年基準」と呼ばれる新たな耐震基準も知られています。

3つの耐震基準の違い

適用時期特徴
旧耐震基準1981年5月までに建てられた耐震性に乏しく震度6程度で倒壊するリスクが高い
新耐震基準1981年6月~2000年5月までに建てられた旧耐震基準より安全性は高いものの、2000年基準に比べると不安
2000年基準2000年6月~より建てられた基礎の形状や壁の配置バランスなども対策されており、大きな地震が来てもおおむね安心である

被害の大きかった能登畔沖地震や熊本地震では、旧耐震基準の建物の倒壊が多く、2000年基準での倒壊はほぼ見られませんでした。旧耐震基準の家や、長らく耐震診断をしていない家は適切にメンテナンスを行い、必要に応じて耐震補強リフォームを行ったほうが良いでしょう。

参照:新耐震基準はいつから?旧耐震と現行の耐震基準との違いは?| 住宅展示場のハウジングステージ (housingstage.jp)

3.今日からできる地震対策を紹介

大規模な震度やマグニチュードが襲ってきても安心できるよう、まずは家の耐震診断を行い、必要に応じて補強リフォームを行うことが重要です。

ただ、たとえ家が頑丈であっても普段の備蓄や地震に対する心構えは必要です。さっそく今日から少しずつでも良いので、地震への備えを行っていきましょう。

3-1.備蓄は何といってもトイレが重要

実際に大規模災害にあった人の多くは「簡易トイレ」の重要性を口にしています。地震対策には水を始めとした多くの備蓄が必要ですが、まずはトイレの準備を行いましょう。非常用トイレは多くのグッズが販売されていますが、新聞でも対策はできます。

新聞で出来るトイレ対策

ビニールと新聞で簡易トイレができる便座にビニールと新聞を設置して排泄をする。排泄後はそのままビニールに包んで捨てられる
吸水性を生かせる新聞紙は非常用トイレで尿を吸収するために使用できる。使用後のトイレットペーパーやその他の廃棄物を置いて、吸水性を活かして清潔を保てる
廃棄物の包装材としても役立つ使用済みのトイレットペーパーや廃棄物を包むことにも役立つ。ペットのし尿処理にも便利

3-2.自宅避難ができるようにしておく

大規模災害が起きると避難所が併設されますが、全員が避難所に入れるとは限りません。政府はむしろ自宅が倒壊していない場合は、基本的には自宅避難を推奨しています。

普段から自宅避難に向けて家に常備すべきものは以下の通りです。

  • 水(1人1日あたり3L)
  • 3日分程度の食料
  • 簡易トイレ
  • モバイルバッテリー
  • ラジオ
  • ランタン
  • 生理用品やコットン類
  • トイレットペーパー
  • 水のいらないシャンプーや歯磨きシート

水や食料はローリングストック(回転備蓄)という方法が適しています。例えばレトルトカレーは防災食として便利ですが、災害が起きない限り食べないという準備ではいつの間にか賞味期限が切れてしまいます。そのため普段から食べている水や食品を多めに購入し、日常で食べつつ必要な分だけ買い足すという方法が良いでしょう。

4.まとめ

震度とマグニチュードにはそれぞれ意味があり、基本的には数字が大きいほど地震の被害も大きい傾向があります。地震大国である日本は、いつどこで被害に遭ってもおかしくはありません。まずは日頃から防災に備えて簡易トイレや食料などの備蓄を行い、自宅避難ができるように備えましょう。

また、どれだけ備蓄があっても家自体の耐震性が低いとリスクは高まります。特に古い家に住んでいる人はまず耐震診断を受け、必要に応じて家の補強や家具の転倒を予防する措置を行いましょう。

大災害は「自宅避難」がポイント!その日に備えて今できることとは

日本では近年立て続けに災害が起こり、2024年にはまさかの元日に石川県能登半島で大きな地震災害が起こりました。

大災害が起きると「政府がなんとかしてくれる」「避難所に逃げれば大丈夫」といったイメージがあるかもしれません。しかし実際には異なり、政府が行ってくれることは最低限で、避難所に入れないケースも多いのです。

水道や電気などのインフラが止まってしまった時、私たちは復旧までの時間を「自宅避難」する必要があります。ここでは、自宅避難に必要な物や、今できることなどを詳しく紹介します。

1.避難所には入れないケースも多い

 

日本では災害が起きたときに基本的に「避難所」が併設されます。しかしそもそも自分が住んでいる場所の避難所がどこなのか、理解している人は少ないかもしれません。しかも避難所があっても、次に紹介する理由から入れないことは多いのです。

1-1.すでにいっぱいで入れない

避難所が設置されても、人がいっぱいで入れないケースは多いです。避難所はその地域の人数に合わせて設置されるものの、下表のような理由で避難所が満杯になることがあります。

想像以上に人が集まったとき 特に都市部や人口密集地域では、災害時に多くの人が避難するため、避難所への需要が急増する。これにより、避難所がすぐに満員になってしまう
避難所の設備の限界 避難所の設備や広さには限界がある。トイレや飲料水の供給、食料の確保など、避難所で提供されるサービスも限られている。このため、収容できる人数には限りがあり、満員状態が生じやすい
避難所へ向かうルートが被災している 地震や豪雨災害では、そもそも避難所へ向かうことが出来ないケースも。建物や木の倒壊により避難所へのルートが絶たれてしまう

災害ではこうした状況下に置かれることも多いため、避難所の確保だけでなく、他の避難先や自宅での避難計画も重要になります。

1-2.ペットや家庭の事情もあって入れないことも

 

避難所には基本的にペットは入れません。衛生や安全上の理由から、ペットを連れての受け入れは制限されます。そもそも避難所が動物アレルギーやペット同士のトラブルを防ぐため、ペットの同伴を禁止していることも多いでしょう。そのためペットを飼っている人は、避難所に入れない可能性が高いです。

また高齢者、障害のある人など、特別なケアが必要な家族がいる場合は、そのケアを優先するために避難所に入れないケースもあります。自宅でないと落ち着かない、医療機器が使えないといった場合は、自宅待機が優先されます。

1-3.自宅避難ができるケースとできないケースとは

避難所に行けない、すでに一杯で入れないといった場合、自宅避難が優先されます。しかし自宅避難をしたくてもできる場合と、できない場合があります。

自宅避難ができるケース

自宅避難ができないケース

自宅が安全であり、避難所よりも安全な場所である

適切な防災備蓄がある

家族やペットと一緒に過ごせる状態にある

水道など最低限のライフラインがある

自宅が被災地域に位置し、危険が高い

自宅の建物が損壊しており、居住が危険な状態にある

災害により水道や電気などのライフラインが停止している

自宅周辺が浸水や土砂崩れなどのリスクが高い

そもそも自宅の建物が損壊しており、居住が危険な状態にある場合、自宅避難はできません。そうしたリスクがない上に、生活できる分の水がキープされているといった場合は、自宅避難も可能でしょう。ただし建物の構造的な被害や、崩落の危険性がある場合は、他の安全な場所に避難する必要があります。

2.自宅避難のために必要な物をそろえよう

 

自宅が無事だった場合、避難所よりも生活用品がそろっている自宅避難のほうが何かと心強いです。自宅避難をするにはある程度の準備が必要ですが、以下のように間違った準備をする人もいます。

  1. いざというときのためにやたら防災グッズを買ってしまう
  2. 防災グッズを買っても一度も試さない

防災グッズを買っても一度も試さず、結局賞味期限や消費期限が切れてお金の無駄遣いになってしまうケースは多いです。また、一度も試したことがないために、いざというときに使い方が分からず、結局役に立たない場合もあります。そのようなことがないよう、自宅待機では基本的に日常生活で使うものを工夫したほうがいいです。

2-1.日常にあるもので何とかする

自宅避難に向けて普段から家に常備すべきものは以下の通りです。

  • 11人あたり3リットルの水
  • 3日分程度の食料
  • 簡易トイレ
  • モバイルバッテリー
  • ラジオ
  • ランタン
  • 生理用品やコットン類
  • トイレットペーパー
  • 水のいらないシャンプーや歯磨きシート

水や食料はローリングストック(回転備蓄)という方法が適しています。例えばレトルトカレーは防災食として便利ですが、災害が起きない限り食べないという準備ではいつの間にか賞味期限が切れてしまいます。そのため普段から食べている水や食品を多めに購入し、日常で食べつつ必要な分だけ買い足すという方法が良いでしょう。

また水は1日に1人あたり3リットル以上の水を確保することが推奨されています。なるべく置き場所を確保し、水道水でも良いので空のペットボトルに備蓄させておきましょう。トイレットペーパーや生理用品も、普段使う量にプラスして備蓄しておくと安心です。

参照
あなたの自宅を最高の避難所に! 今すぐ準備したい10の備蓄品 – 記事 – 明日をまもるナビ – NHK

2-2.災害グッズを買うなら必ず試すこと

 

簡易トイレや卓上コンロなど、災害用品を購入したら必ず試しましょう。ちまたには多くの災害グッズが販売されており、それを日頃から準備しておくことが大切です。しかし購入して安心するだけでは意味がありません。なぜ災害グッズを購入してから試すことが重要なのか、それは次のような理由があるからです。

機能の確認が何よりも重要だから

災害グッズは緊急時に本当に使えるか試す必要があります。購入してから一度試すことで、本当に必要な機能があるのか確認できます。例えば、簡易トイレの組み立てや使用方法を試し、実際使いやすいかどうか確認することが重要です。

使い方を覚えておくといざというときも安心だから

災害時には緊急かつ迅速な対応が求められます。しかし、新しい機器や道具を使う際には慣れるまで時間がかかるため、購入してから試すことが重要です。例えばラジオのチャンネル設定やランタンの点灯方法を事前に練習しておくことが役立ちます。

不具合がないかチェックするため

購入製品には不具合がある場合があります。購入してから試すことで、不良品や故障がないかを確認できます。もし不具合があれば、交換や修理などの対応が事前にできます。

災害が起きた際も事前に対応できるため

災害時は状況が予測できず、パニックになることも多いです。購入してから試すことで、実際の状況に適応できるかどうかを確認できます。例えば、非常食の作り方や試食をしておくことで、食事の準備にも慣れることができます。

3.自宅避難で過ごすポイント

 

自宅避難は避難所よりもプライバシーが保たれ、普段過ごしている家だけあって、さほど困難は少ないように見えます。しかし大災害のときは電気ガス水道といったインフラ整備が止まることも多く、正しい過ごし方をしないと低体温省や脱水症状にもなりかねません。ここからは、自宅避難で快適に過ごせるポイントについて紹介します。

3-1.寒さ対策を行う

海面プレートの影響から、地震災害は冬が多いと言われています。自宅避難ができても電気やガスのインフラが通っていない場合、自宅でも低体温症やウィルス感染のリスクが高まります。そんなときでも体を温める方法があります。

方法

内容

新聞を着衣の下に着る 複数の衣類を重ね着することで、体の表面からの熱を逃がさず、体温を保持する効果があります。新聞紙をくしゃくしゃにしたものを衣類の間に挟むと空気の層ができ、体温を逃しません
毛布や寝袋を使用 毛布や寝袋を使用して体を覆い、外部の冷気から遮断します。毛布や寝袋は保温性が高く、体温を保つのに有効です。キャンプ用品として日頃から常備しておくと良いでしょう
レッグ、ハンドウォーマーを使用 レッグウォーマーやハンドウォーマーを使用し、手や足先を温めます。マフラーも有効で、首、手首、足首を温めると外部からの冷気を防ぐ効果があります。
軽い運動をする 軽い運動を行うことで、体温を上昇させます。歩く、腕や足を振る、体を軽く揺らすなどが有効です。
ルームウェアを着用 ルームウェアやパジャマなど、部屋着を着用して体を覆い、外部からの冷気を遮断します。

これらの方法を組み合わせ、自宅での避難時でも体を温めましょう。特に新聞紙や毛布の使用、レッグウォーマーの活用などは、寒さ対策に効果的な手段です。

参照防寒と感染対策を!冬に備えるべき防災対策│防犯・防災特集│ALSOK

3-2.ストレス解消を心がける

災害時の避難は、4日目辺りから強いストレスを感じるといいます。とくにインフラ整備が整っていない場合、スマホの充電もままならず、情報が手に入らないことからイライラすることが多いです。

家族同士が不満をぶつけることのないよう、避難中は次のことを心がけましょう。

  • イライラしたときは深呼吸を心がける
  • 生活リズムを崩さない
  • 家族以外の人ともコミュニケーションを積極的に取る
  • たまに甘いものを食べる
  • ストレッチを中心に体を動かす
  • トイレを我慢しない、水を積極的にとる

特にストレスを感じやすいのは、トイレを我慢する、水を飲まないといった、普段の生活とは違う行動です。生活リズムを整えるためにも普段から水や食料を用意し、簡易トイレの準備を行いましょう。

4.まとめ

 

従来は、災害が発生すると避難所への避難が一般的でした。しかし、近年の災害の多発やその経験から、避難所での生活が不便であったり、そもそも避難所に入れない問題が起きています。

そのため、災害時にはできるだけ自宅で避難生活をし、居住の継続ができるような環境作りが大切です。今回紹介した必要なものを普段から整え、いざ災害が起きてもストレスをためないような生活を心がけましょう。

介護未満の親の見守りに便利|意外と手軽にできる「スマートホーム」とは

物忘れが多くなり、習慣でやっていたことができなくなっていく。歳をとると誰もがそんな時期を迎えます。高齢になった親に見守りが必要かも…と思ったらスマートホームを知っておいて損はありません。今回は、高齢化社会を支えるキーワードになりそうな「スマートホーム」とは何か、その取り入れ方などについて紹介します。

1.スマートホームとは何か


スマートホームとは、さまざまな家電をインターネットでつなぎ、スマホなどを通して操作する仕組みのことです。例えば高齢者の場合夏でも暑さを感じないことが多く、エアコンを付けないことで熱中症を起こす事故が絶えません。

しかしスマートホームを導入すれば、離れて暮らす子供でも親の家の室温をスマートホームで確認や操作ができ、例えば30度を超えたらエアコンを付ける」といった設定が可能です。直接親の家に行かなくてもいろいろな家電の遠隔操作が可能になるため、離れていても介護のサポートができます。

1-1.スマートホームでできること

スマートホームでできることは多岐にわたります。

スマートホームでできること 具体例
見守りカメラ 室内にカメラを設置しておけば離れた場所からでも親の様子が分かる
エアコンの設定 オンオフはもちろん、温度設定なども可能
テレビの設定 オンオフはもちろん、テレビを通してメッセージを送ることもできる
スケジュール管理 今日の予定を知らせたり、薬の時間を知らせたりできる
電気をつける、消す 一声かけるだけで部屋の電気の消灯が可能
誰が来たか確認できる インターホンにカメラを設置することで遠隔でも相手と話せる

例えば親が軽い認知症などを起こし、いつも薬を飲み忘れている場合。通常の介護では親のところに行って「薬を飲んで!」と叱ってしまうことも多いでしょう。しかしスマートホームの設備があれば、画面に「薬の時間です」といった表示が出るため、薬の飲み忘れを抑止できます。しかも親子の場合喧嘩になりがちですが、AIに言われると親も素直に従う傾向があります

1-2.スマートホームの価格や種類


価格が高そうなスマートホームですが「スマートディスプレイ」というAIアシスタントを搭載した端末をリビングに設置するだけでも、多くの場合機能を果たします。

AIアシスタントの一例

Amazonエコー:約9000円~

Google nest hub:約11,000円~

スマートディスプレイの価格は1万円程度で購入できます。そのうえでインターネット環境は必須ですが、モバイルWi-Fiなどを使えばネット代を毎月2000円程度で済ませることも可能です。連動させる家電にもAI機能が搭載されているとスムーズですが、かなり昔のエアコンでもリモコンの情報を設定することでスマートホームに対応できます

2.スマートホームを導入すればこんなことができる


スマートホームを導入した多くの人が満足感を得ています。少し前までスマートホームは生活の最先端を行くシステムとして注目されていましたが、いまでは離れて暮らす親の介護にも役立っています。

2-1.エアコンのスイッチを遠隔操作、高齢者の熱中症を防止できる

スマートホームで最も便利だと言われているのが、エアコンの遠隔操作です。これにより暑い日にはエアコンのスイッチを遠隔操作し、高齢者の熱中症を防止できます。

スマートホームでエアコンを操作する仕組

室温状況を感知
家族や介護者はスマートホームアプリやウェブポータルを通じて、室温の温度や湿度を知ることができる。
自動制御機能が働く 例えば、30度を超えた場合にはエアコンを自動的に起動できる。室温が設定された範囲を超えると、中央制御システムは自動的にエアコンのスイッチをオンにし、室温を調整する
遠隔操作が可能 遠隔から家の室温やエアコンの状態を確認し、室温や湿度調節が可能。また必要に応じて手動で制御することもできる
エアコンの異常を知らせる通知機能もあり スマートホームシステムは、特定の温度範囲を超えた場合やエアコンの故障など異常が発生した場合でも、家族や介護者に通知が送れる。これにより、問題が早期に発見され、適切な対応が取られる

高齢者の問題で最も多いのが、温暖化の進む日本での熱中症です。とりあえずエアコンのスマートシステムを導入するだけでも、家族は安心できます。

2-2.薬の飲み忘れ防止、スケジュール管理やテレビ操作も可能

スマートホームでは、特定の時間になるとディスプレイに薬の服用を知らせる機能があります。画面いっぱいに「薬は飲みましたか?」といった言葉が表示されることで、飲み忘れを防げます。また画面通知ではなく音声で知らせることも可能です。

またスマートホームアプリケーションは、家族や介護者がスケジュールをカレンダーアプリと連携させることができます。これにより「今日は10時よりデイサービス」といった連絡がディスプレイに表示され、重要なイベントや医療の予定なども管理できます。

2-3.もちろん通話も可能、セールスの撃退も

スマートホームには、音声通話やビデオ通話が可能なシステムが組み込まれています。これにより、高齢者は家族や介護者と直接コミュニケーションをとることができます。しかもその多くが「娘と話したい」といった一言でオンライン画面に切り替わるため、電話よりもスムーズです。

またインターホンにスマート機能を設置すれば、高齢者は画面を通じて部屋の中にいても訪問者と会話できます。仮に怪しげな訪問販売が来た場合もすぐに分かります。そのまま介護者に連絡をすれば、スマホを通して子供が来訪者と会話し、追い返すことも可能です。

3.スマートホームで得られるメリット

スマートホームとは、単に家電を遠隔操作できるシステムだけではありません。遠い場所に住む親の介護のために取り付けた結果、次のようなメリットを感じている人が多いです。

3-1.親子の争いが減る

親子の間では遠慮がないため、つい介護する方もされる方も感情的になってしまいます。

「どうしてエアコンをつけないの!?」「なんで言ったことをしてくれないの!?」など、子供が怒った口調になってしまうこともしばしば。そのたびに介護する側もされる側も悲しくなってしまうでしょう。

しかしスマートホームでAIによる通知を導入すると、親子間での争いが減ります。いつもはエアコンや薬のことばかり話していたが、スマートホームを導入した結果「昔のような雑談が楽しめるようになった」との声は多いです。

3-2.介護する側の自由な時間も増える

スマートホームがない時代、介護する側は遠方からでも駆けつけて親のサポートをするというのが当たり前でした。しかし働く人が増えて現代、いつでも親の元に駆けつけるのは難しく、行くたびにストレスを抱えていた子供も多いです。

しかしスマートホームの仕組みがあれば、センサーやカメラを通じて高齢者の状態を遠隔でモニタリングできます。さらにエアコンや照明、家電製品なども遠隔でコントロールできるため、子供が離れて暮らしていても、親の生活をサポートできます。これにより子供は自分の時間も増え、親に対しても優しく接することができるでしょう。

3-3.プライドを傷つけることなくサポートできる

親子間での介護は、どうしても争いが生まれます。その原因の1つに「親のプライド」があります。子供から「なんでこんなことも分からないの」と言われれば、親もカチンと来るでしょう。結果「自分でできる」と言って、子供のサポートを拒否してしまうケースもあります。

しかしAI表示や音声で知らせるサポートなら、プライドを傷つける心配もありません。例えば「おむつは付けた?」といったセンシティブな問いかけも、子供から言われるとプライドが傷つくものの、機械的に言われると素直に受け入れられます。スマートホームはこうした親子の感情的な問題も解決してくれます

4.高齢化社会をスマートホームで支えよう

スマートホームは、高齢者の尊厳を守りつつ、介護者にも負担をかけず、安心・安全な環境を提供できます。

人は誰もが歳を取るもの。認知症とまではいきませんが、歳をとると物忘れが多くなり、足腰の機能も衰えるためいつもできていたことが出来なくなります。たとえそのような親と一緒に住んでいても、一日中一緒にいて注意を払うことはできません。

そんなときこそ、まずはスマートディスプレイの導入からスタートし、アレクサなどに見守りのサポートをしてもらいましょう。薬の時間、今日の予定、玄関の鍵の開閉、エアコンの自動スイッチをサポートしてくれるスマートホームなら、介護する側もされる側も安心して生活できます。

参照https://life.saisoncard.co.jp/health/dementia/post/tokushu22/

和室にも家具を置ける 畳の一部をフローリングにすることのメリット

畳は日本古来より使われてきた藁(わら)と藺草(いぐさ)でできており、吸湿性に優れているため日本の気候に合っています。また和室の空間には欠かせない素材であり、デザイン性もあって和室を取り入れる家も増えています。

しかし部屋の床すべてが畳だと、家具を置くと凹んでしまったり、ジュースなどをこぼしたときに掃除が大変といったデメリットも。畳は好きだけれど、この一部だけフローリングにしたい、というお悩みもあるでしょう。

そんなときに便利なのが、畳の一部のみをフローリングにする方法です。ここでは、自分でできる畳の一部をフローリングにする方法や、プロに頼んだ場合の価格や施工などを紹介します。

1.畳の一部をフローリングにするとどんなメリットがある?

 

畳の一部をフローリングにすることで、和室の良さを保ちつつ、より使い勝手の良い空間を作ることができます。ここからは、実際に畳の一部をフローリングにして良かったという声から、そのメリットを紹介します。

1-1.清潔さと耐久性が高まる

畳の一部をフローリングに変えると、清潔になり品質管理も楽になります。畳は吸湿性に優れている反面、汚れやシミが目立ちやすいです。さらに家具の下や頻繁に歩くエリアでは圧縮されることで汚れが溜まりやすいです。それに比べて、フローリングは表面が滑らかで、シミや汚れが畳よりも目立ちにくいです。家具の下や頻繁に利用されるエリアをフローリングにすることで、掃除や手入れが容易になります。

また畳は柔らかく、重い家具の圧力によって凹みや変形が生じます。しかしフローリングは木や合成素材でできており、圧力に対して強く、耐久性に優れています。重い家具や圧力がかかる部分にはフローリングを配置したほうが、畳の凹みや傷みを防ぐことができます。特に子供やペットが活発に使うとったエリアは、畳よりフローリングを検討したほうがいいでしょう。

1-2.デザイン性が広まる

 

畳とフローリングの組み合わせは、インテリアデザインにおいて多彩なスタイルとデザイン性が広まります。下表は畳とフローリングのデザインや特性です。

特性

フローリング

素材 藁や藺草など自然素材。独特の香りや手触りがある 木材や合成素材。無垢素材の場合は独特の香りや手触りがある
色合い 主に白系や茶色系、自然な色合い 多彩な色や木目パターンが豊富
質感 柔らかく足触りが良い 表面が滑らかでクリーン
デザイン 伝統的な和風デザイン モダンで多様なスタイル

上記のように、畳とフローリングにはそれぞれ特性があります。両方を組み合わせることで、和洋折衷の素敵な空間を作れます。畳は伝統的な和風の要素を持ち、自然素材である藁や藺草から作られています。一方、フローリングは木材や合成素材を用いており、多彩な色や木目模様、さまざまな質感が楽しめます。

この組み合わせによって、例えば、和室に畳を使用しつつ、リビングやダイニングエリアなどの一部にフローリングを採用することも可能です。一般的な和室よりも、両者を組み合わせたほうがモダンで洗練された空間を演出できます。

1-3.畳の特徴を生かしながら快適に過ごせる

畳の一部をフローリングにする方法は、両者の特性を生かせるため生活にもメリットがあります

単に掃除のことを考えたらフローリングのほうがメリットはありますが、畳は足触りが心地よく、日本の気候に合わせた吸湿性があります。そのため赤ちゃんが昼寝をする場所としてはフローリングよりも吸湿性のある畳のほうがいいです。その一方、フローリングは耐久性に優れ、お手入れが簡単で清潔感があります。この両者の特性をうまく組み合わせることで、部屋全体の快適さと実用性を高められます。

2.自分で畳の一部をフローリングに変える方法

 

畳の一部をフローリングに変えることは、自分でもできます。最も手軽な方法は畳の上にウッドカーペットなどを敷くことです。ここからは、自分でフローリングに変える具体的方法や、そのメリット、デメリットを紹介します。

2-1.もっとも簡単なのはフロアマットを敷く

 

フロアマットやウッドカーペットなどを畳の一部に敷くことで、手軽に畳の一部をフローリングに変えることができます。時間もコストも掛らないので、DIYで行うにはもっとも簡単でしょう。しかしこの方法にはいくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット デメリット
  • 施工が簡単で、特別な工具や技術は必要ない
  • 他の床材を使うよりも低コスト。最も安くフローリングに変えられる。
  • 必要に応じて簡単に取り外すことも可能
  • マットを上に置くことで畳が汚れにくくなる
  • 畳とフロアマットの境界が明確で、見た目に違和感が出る。
  • フロアマットが畳の通気性を妨げてしまう
  • フロアマットの下に畳があるため、大型家具を置くと結局畳が凹んでしまう。
  •  長期的な耐久性や強度は、通常のフローリング材に比べて劣る

畳の上にフロアマットを敷くのは手軽ですが、畳とマットの間がカビてしまったり、重い家具を置くと結局凹んだりします。そのためこの方法は、とりあえず畳を汚したくないエリアだけをフローリングにしたい、といった方に向いています。

2-2.自分で畳をはがして床材を敷く

自分で畳を取り外して床材を敷く方法もあります。

具体的な方法

  1. 畳表をはがし、表面に敷かれた畳の下のわらやいぐさを取り除く。
  2. 基礎となる畳の枠組みを露出させる
  3. 床の下地に合わせてフローリングなどの床材を敷き詰める
  4. フローリングならはめ込み、必要に応じて接着する

自分で畳をはがして床材を敷くメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 畳の上にマットを敷くよりは仕上がりがキレイになる
  • 畳と床材を分けて使用することで耐久性が上がる
  • 畳を取り外し、新しい床材を敷き詰める作業には時間と労力が掛かる
  • 作業に必要な工具や床材のコストがかかる
  • 専門的な知識や技能がないと失敗する

畳を完全に取り外して新しい床材を敷いたほうが、見た目も美しく耐久性も上がります。しかし素人がこのような作業をするのは実際のところ難しく、行ったことで失敗するリスクもあるでしょう。そもそも取り外した畳を捨てるのにお金が掛かるケースも多いため、自分で行ったからといってコストが掛らないわけではありません。

3.畳の一部をフローリングに変えるならプロに頼もう

 

畳の一部をフローリングに変えるのは自分でもできないことはありません。しかし畳を剥がして床材を設置するのは熟練の技術が必要です。慣れない人が行った場合、畳と床材にスキマができ、そこが原因でシロアリが発生したり、つまずいたりするリスクもあります。コストはかかるものの、フローリングに変える場合はやはりプロに依頼したほうが安心です。

3-1.プロに施工を依頼するメリット

畳の一部をフローリングに変える場合、プロに依頼したほうが以下のようなメリットがあります。

専門知識と経験があるから失敗しない プロの床材施工業者は適切な技術と経験を持っており、畳の取り外しや床材の設置を正確に行える。正確な寸法測定や適切な床材の選択など、専門家ならではの知識が活かされる。
仕上がりが高品質 プロの施工により、畳とフローリングの境界がきちんと合わさり、美しい仕上がりを実現できる。
作業がスピーディーで効率が良い プロの技術者は効率的に作業を進めるためのノウハウを持っている。迅速かつ効果的に作業を行うことで、期日通りに工事を完了できる。
保証やアフターケアがある プロに依頼した場合、施工後の保証やアフターケアついていることが多い。万が一施工後に問題や不具合があっても、その後迅速に対応してくれる

プロに依頼するデメリットは、自分で行うよりコストが掛かる点です。しかし自分でやって失敗した場合、もう一度作業を行う手間を考えると、最初からプロに依頼したほうが手間もコストも掛りません

3-2.気になる費用や施工期間は?

貼り替えを専門業者に依頼する場合、ケースによって価格や工期は異なるものの、大まかに下表のような価格や施工期間となります。

フローリングの種類

費用(1畳あたり)

工期

複合フローリング 15,000円~35,000 通常1
無垢フローリング 25,000円~45,000 通常1

複合フローリングは比較的安価で、無垢フローリングは高価です。どの木材を使用するかによって施工価格は異なります。また作業内容によっても金額は異なり、
畳の撤去や下地の修繕、新しいフローリングの敷設作業、家具の移動や高さ調整など、作業内容や手間が工期や費用に影響を与えます。

一般的に面積が広いほど、作業量が増えるため費用は上がります。さらに下地の状態が悪い場合、床下の修繕や補修作業が必要になるでしょう。専門業者による貼り替え工事は、一般的に1日程度で完了することが多いですが、部屋の広さや作業内容によっては、2日以上かかる場合もあります。

4.生活の質やデザイン性を高めたいなら 畳の一部をフローリングに変えてみよう

 

畳の一部をフローリングに変えることで、生活の質とデザイン性を向上できます。また畳とフローリングの組み合わせにより、清潔さや実用性を保ちつつ、モダンで洗練された空間ができるでしょう。

畳の一部をフローリングに変える施工は、比較的安価で1日で終わることも多いです。今の和室をさらに快適で魅力的な居住空間にしたいなら、ぜひ畳をフローリングに変えるリフォームを検討してみましょう。

意外に多い寒い冬でもシャワーだけの人|ヒートショックを防止するには?

湯船には入らず、冬でもシャワーで済ませるという人は少なくありません。夜はゆっくり湯船で暖まり体を休めるというのが理想ですが、仕事で帰るのが遅くなり1秒でも早くベッドに入りたい人も多いでしょう。また、水道代やガス代を減らすために、シャワーだけ浴びる人も多いです。

しかし冬場のシャワー派が気をつけなければならないのはヒートショック。温度差で体調を崩したり、湯冷めをして風邪をひいたりすることがないように、浴室と脱衣所の環境を整えておくことが必要です。ここでは冬でもシャワーだけの人が覚えておきたい入浴ポイントを紹介します。

1.湯船に浸かったほうがいいのは分かっているけど…

お風呂に入るなら、シャワーだけではなく湯船に浸かったほうが体にはいいです

湯船に浸かるメリット

メリット

説明

リラックス効果が高まる 温かいお湯に浸かることで、筋肉が緩み、心身がリラックスする。ストレスや疲労の緩和にも効果的。
血行促進、ダイエット効果 体温が上がることで、血行が良くなり、体の新陳代謝が促進される。ダイエット効果もサポート。
睡眠の質向上 湯船に浸かることでリラックスが促進され、良質な睡眠をサポートする。眠る1時間半前に入浴すると効果的
筋肉をほぐしコリを解消する 温かいお湯に浸かることで、筋肉が緩み、コリや疲れが和らぐ

これらのメリットからも分かるように、湯船に浸かることは身体と心に多くの良い影響を与えます。しかし、忙しい現代人にとって毎日ゆっくり入浴するのはなかなか難しいのも事実です。

1-1.シャワーだけの入浴のメリット

 

その一方、シャワーだけの入浴にも次のようなメリットがあります。

メリット

説明

時間が掛らない シャワーは湯船に比べて手軽なので、忙しい日常において時間を節約できる
新陳代謝促進 シャワーの水流が血行を促進し、代謝活性化をサポートする
目覚め効果 特に朝にシャワーを浴びることで目覚めが良くなり、一日の始まりをスッキリとした気分で迎えられる。
夏場や暑い日に適している シャワーは冷たい水も使うことができ、夏場や気温が高い日には熱中症の予防にもなる

シャワーだけの入浴は、特に忙しい日や気温が高い日などに便利です。シャワーを浴びるだけでも体の汚れはだいぶ落とせるので、清潔感を保てます。

1-2.最大の問題は寒さとヒートショック

シャワーだけの入浴にもメリットはあるものの、急激に体を温め、お風呂から出た後は急激に体を冷やすことからヒートショックのリスクがあります。ヒートショックにおける年間死亡数は17,000人にも及び、この数字は交通事故死者数の約4倍にもなるのです。

そもそもヒートショックは、急激な温度変化によって引き起こされる身体へのストレス反応です。例えば熱いシャワーで体を温めた後、寒い脱衣所に出ることで、血管が収縮・拡張し、心臓への負担が増加して心筋梗塞などのリスクが高まります。これを防ぐには、入浴の方法に工夫するのと脱衣所を暖めるのがポイントです。

2.これなら安心 冬でもシャワーだけの対策方法

 

冬でもシャワーだけの人は、シャワーの浴び方や入浴後の対策が重要です。ここからは、ヒートショックを防ぐシャワーの浴び方について見ていきましょう。

2-1.浴室は事前に温めておく

シャワーを浴び始める前に、浴室内を快適な温かさにしましょう。

脱衣を始める前に、シャワーを開いてお湯が出ている状態にします。蛇口を開けてお湯を出しておくだけでも、浴室内の温度は上げられます

ただし、単にお湯を蛇口から出しても十分な暖房効果は期待できません。浴室を効果的に温めるには、できれば高い位置からシャワーを使ってお湯を出し続けるのがポイントです。これにより、高い位置から発生する蒸気が浴室全体に行き渡り、お風呂内が均等に温まります。

また、壁に直接お湯をかけるのもポイントです。体にお湯をかける前に壁にお湯をかけておけば、浴室全体が均一に温まり、ヒートショックを防ぐ手助けになります。

2-2.足湯をしつつシャワーを浴びる

 

ヒートショックを予防するためには、足湯とシャワーを組み合わせる方法がおすすめです。

足湯は手軽に自宅で試せる上、足だけを温めることで全身が心地よく温まります。バケツや洗面器があれば手軽にできるのも魅力です。

足湯+シャワーのやり方

  1. 足首まで浸かる深さのバケツや洗面器を用意する
  2. シャワーを出して熱めのお湯をバケツの半分ほどまで貯める
  3. 足をつけたままシャワーを浴び、洗髪なども同様に行う

足湯の効果的な温度は約42度~43度、10分~20分程度つかるのがおすすめです。シャワーを浴びつつ足湯を用いることで、驚くほど体が温まります。また、足湯も体を濡らす前に準備するのがポイント、脱衣をする前に熱めのお湯をバケツにはっておきましょう。

2-3.タオルをかけてシャワーを浴び続ける

シャワーを浴びる際に、肩に浴用タオルなどを掛けて浴びるのもおススメです。「蒸しタオル」といった方法があるように、タオルにお湯が含まれると温かさをキープできます。シャワーのお湯が直接タオルにしみ込み、それが肩にかかることで温かさをキープしつつ、よりリラックスした入浴が可能です。

2-4.首から背中にかけてのエリアを温め続ける

シャワーを浴びる時は、首から背中にかけてしっかり温めるようにかけましょう。このエリアには体を温めるツボがたくさんあり、首の裏を温めることで全身の冷えを予防できます。

また、冬のシャワーは基本的に出しっぱなしにしましょう。お湯がかかっていない時間は濡れた体が冷えるだけでなく、浴室内の温度も下がるのでヒートショックの原因になります。

ちなみにシャワーを出し続けて入浴するのと、お湯をためて入浴した場合のガス料金の差額は、1人暮らしだと毎月5001000円程度、4人家族だと500円程度お湯をためたほうが高いと言われています。家族が多い場合、お湯をためたときと大きな差額はないので、たまにはじっくりお湯に浸かるのもいいでしょう。

3.ヒートショックを防ぐ シャワー後の冷えを予防する方法

 

ヒートショックは寒い脱衣所から熱いお湯に入るときが危険です。しかしシャワーだけの場合、ぬるめのお湯を徐々に脚にかけることでリスクを回避できます。しかし、シャワー後に急に寒い脱衣所に出るのは危険です。ここからは、シャワー後の冷えを予防する方法について紹介します。

3-1.体は浴室内で拭こう

ヒートショックを防ぐには、濡れた体を浴室内で拭くのがポイントです。

浴室内でシャワーを浴びると、お湯が水蒸気に変わり、浴室の中は飽和水蒸気状態になります。そのため、浴室にいる間は体に付いた水滴がほとんど蒸発しません。しかし湿度の低い脱衣所に出た瞬間、体についた水滴は蒸発し、これが体温も奪ってしまいます。

そのため、体を冷やさずに体を拭くには浴室で体を拭くことです。シャワーを浴び終わったらすぐに体を拭き、蒸発していた水滴を取り除くことで、体感温度が向上し、寒さを感じにくくなります。可能であれば、浴室内にタオルを置いておくとスムーズに拭けるでしょう。タオルなどを引っかける場所にビニールをかけ、中にバスタオルを置けば浴室内でスムーズに体が拭けます。

3-2.脱衣所は簡易ストーブなどで温めておく

 

もはやヒートショックを防ぐ方法として常識なのが「脱衣所を温めておく」ことです。入浴後、浴室から出ると一気に寒さが身にしみることがあります。特にシャワーだけの場合は、お風呂ほど体が十分に温まらないため、急激な体温の低下が感じられます。

ヒーターや温風機などを利用して、脱衣所の温度を快適なレベルに保ちましょう。新しい住宅には脱衣所に浴室乾燥機が備わっていることも多いです。そうでない住宅の場合も、最近では後付けできる浴室暖房器具が増えているので、設置を検討しましょう。また、外出着や暖かい部屋着をすぐに着られるよう、脱衣所には収納やハンガースペースを充実させるのもおすすめです。

3-3.髪はすぐ乾かし、足首と手首を冷やさない

濡れた髪は体温を奪い、寒さを感じやすくなります。ヒートショックを防ぐためにも、シャワー後は髪を素早く乾かすことが大切です。濡れたままの髪を放置せず、ドライヤーを使用して髪全体をしっかりと乾かしましょう。特に髪の毛根や頭皮を重点的に乾かすことで、寒さの軽減につながります。

また、手首と足首は体温の発散が早い部位です。シャワー後、これらの部位が冷えると、全体の体感温度が下がりやすくなります。タオルや衣類などで手首や足首をしっかりと包み、冷やさないようにしましょう。特に寒冷地域や冬季は、手首や足首を保温することで全身の温かさを維持できます。

4.まとめ

 

冬のお風呂はなるべくゆっくり湯船に浸かりたいものですが、シャワーだけを浴びて快適に過ごす方法もあります。特に断熱の良い家であればお風呂場の温度差も緩和されているため、さほどリスクはないでしょう。

しかし常にお風呂場が寒い、冬場は部屋の温度がグッと下がるといった家は注意が必要です。まずは脱衣所に小さなヒーターを置くなど対策をして、シャワー後の冷えを和らげましょう。そして、浴室内で体を拭くだけでも、寒さの体感はだいぶ減ります。今日紹介した工夫を組み合わせ、冬のシャワーを安全かつ快適に過ごしましょう。