自然素材の家を建てるメリット
★シックハウスなどの環境破壊には自然素材の家を
自然素材の家とは、無垢材や漆喰などの自然素材を積極的に用いた化学物質を含まない建材で建てられた住宅のことです。
家を建てる建材に自然素材を使用して、接着剤や断熱材など、目に見えないすべての部分にも身体に安全なものを使い、シックハウス症候群やアレルギーの発症などの環境にかかわる病気になりにくくします。
★シックハウス症候群の症状や原因
シックハウス症候群とは、住宅内の空気汚染が原因で発症する健康障害の総称です。
新築住宅に住みだしたり、家を新しくフォームしたりした時に建材から室内に発生する
化学物質が主な原因と言われており、次のような症状を引き起こします。
のど・目・鼻の粘膜の痛みやじんましん・湿疹などの皮膚疾患、疲れやすい、めまいや嘔吐を繰り返すなどの症状が1つだけでなく、同時にいくつもの症状が出るのを総称としてシックハウス症候群と呼んでいます。
病気自体の詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、自律神経系・精神系・気道系・消化器系などに重篤な症状が現れる場合もあるのです。
そのため化学物質などをほとんど使わない自然素材の家に人気が集まっています。
★自然素材の家は「呼吸する家」
自然素材の建材は呼吸を続ける素材です。
吸湿・放湿性があり、湿度が高くなると湿気を吸い、乾燥しているときは湿気を放出するといったまるで呼吸をしているようなのです。
室内の湿度を一定に保つよう、自然素材自体が自動的に調整してくれるのです。
そのため、天然木を建材に使った家は湿度調節がしっかりとされていて、いつでも快適に暮らせるようになっています。また冷暖房を少し使えばすぐ快適になります。
冷暖房の使用を抑えることが出来るため、住宅の消費エネルギーを減らすことが出来ます。
湿気が家の中にこもらないので、気密性の高い家にありがちな結露がガラスにつかないのも特徴です。
当然ながら結露が原因の一つになっている、カビやダニの心配も少ないため、アレルギーやシックハウス症候群などの環境による健康被害になりにくくなっています。
★自然素材の家は心地よさが感じられる
せっかく住宅を買い、新しく住まいになるのなら、やはり快適な空間で過ごしたいものですよね。特に、小さな子供がいればなおさらです。
例えば自然素材の無垢のフローリングは、合板フローリングのように足の裏がべとべとしないで、裸足で歩くことがとても気持ちよく感じられます。
また見た目においても、高級感のあるものや自然な感じがするものなど、安らぎえを与えて、気持ちをリラックスさせてくれる効果があります。
★自然素材の壁
自然素材は湿度調節により、湿度の調整をしてくれています。そのなかでも壁が大きな役割を果たしています。
昔の日本では左官屋さんの仕上げによる自然素材の塗り壁が多かったのです。
左官材の中でも、代表的なものは珪藻土でしょう。
珪藻土は、植物性プランクトン(藻)が化石化したもので、昔から火に強い土として七輪の材料などに使われていた素材です。
珪藻土のメリットは断熱性が高く、保湿性も高いことと、調湿効果が高く、防音性もありことです。それは珪藻土の一番の特徴である、無数の孔が空いていることで、そのような効果があるのです。
珪藻土の特徴により、調湿効果が高く、夏の湿度の高いときは水分を吸収し、冬の乾燥時には湿気を空きだして湿度を調節します。そのため呼吸をする壁紙といわれています。
珪藻土は強くぶつけたり、こすったりするとはく離しやすいので、掃除機をかけるときには注意が必要です。大したことがないと思っても、こつんとぶつかっただけで、壁がはがれないまでもへこんでしまったりします。
しかし最近になると左官屋さんがコテを付けって寝る湿式の工法は工期が長く掛かることや職人の人件費が高いため敬遠され始め、代わって「乾式工法」と呼ばれる石膏ボードにビニールクロスを糊で貼り付ける方法が多用されるようになりました。
ビニールクロスには工期が短くてすみ価格も安いというメリットがあります。
しかし原材料がポリ塩化ビニールのため可塑剤や変色防止剤・カビ防止剤など様々な化学物質の添加が必要になります。
これらの含まれている化学物質はシックハウス症候群の原因になる恐れがあり、またポリ塩化ビニールは燃やすと有害なガスを発生するため、最近はまた日本古来の健康的な自然素材の壁材を見直されてきています。
★自然素材の床
自然素材である無垢材をフローリングに使うのであれば、当然節があります。
サンプル材で見たときは節がなくて選んだのに、実際の現場では節が多いという風なことでトラブルが起きたりします。
しかし、自然素材のものを使うということはそのようなことはよくあることで、素材本来の味わいや効果は全く変わらないものです。逆に節が入ってることで風合いが増すこともあるのです。
日本人ならば天然素材という言葉の響きに心が動いてしまうのではないでしょうか。
無垢材を中心とした自然素材のフローリングに大変人気が集まっています。
天然木のシンプルな美しさと、家に住みながら森林浴を楽しんでいるかのような香りと住み心地の良さに、無垢材を使ったフローリングにあこがれる人は多くなっています。
ですがやはり天然素材と聞くと、値段が高いという印象があります。
では実際にフローリングリフォームに使われ天然材料について、その費用相場を調べてみます。
確かに無垢材は普及品の合板に比べると、ほとんどの商品で割高に思われますが、合板であっても、機能面を高めてもっと価格の高いものもあるのです。
天然木の風合いや見た目から、非常に高価な天然素材と思われている「無垢材フローリング」ですが、いくつかの弱点も持っています。
一般的に無垢材のフローリングといわれているのは、天然木の1枚板のことです。
1枚板は木材の質感が素晴らしいのですが、温度の変化や湿度によって、反りやねじれができやすく、ずっと使っていると反りやねじれが原因で継ぎ目に隙間が目立ったり、床が浮いて見えるようになります。
また無垢材のフローリングの表面は非常に傷に弱くて、椅子を少し引きずる、車いすやキャスター付きの家具を普通に移動させることによって表面に傷がついてしまうことがあります。
フローリングは見た目の美しさも大事なことですが、美しさを長持ちさせるためにも、フローリングの耐久性や傷がつきにくいということも重要になってきます。
通常の合板材は薄い板を何枚も重ねて作るため、フローリング材として無垢材に比べると、ねじれが少なく均一性の品質になっています。フローリングの表面部分を本物の木材で仕上げたり、樹脂コーティングをしたりすることで傷やへこみに強くしてあります。
無垢材で仕上げた床は、見た目にも住むにも大変心地いいものです。
これは天然木の香りだけではなく、実際に無垢の木材が湿度の出し入れ、呼吸することで、湿気を調節してくれるので、住む人にとって快適になっていくのです。
無垢フローリングを美しく長持ちさせるためには、やはり定期的なメンテナンスが欠かせません。フローリングの表面に傷がついた場合、表面を削って元のような床に戻し、定期的な天然原料のワックス掛けやメンテナンスで、フローリングの反りやねじれ、すき間といった床トラブルを防いであげる必要があります。