お風呂は体だけではなく気持ちも癒してくれる大切な場所です。お湯につかって一日の疲れを取りたいと思っても「寒くてお湯があっという間に冷めてしまう」「長年の間についてしまった落ちない汚れがある」「床が滑りやすい」などのストレスを感じている事はありませんか?では、実際にお風呂のリフォームとはいつ頃がベストなタイミングなのでしょうか。

 

1.お風呂の寿命とは?

そもそも、お風呂はどれくらいの期間で寿命を迎えるのでしょうか。

 

1-1.給湯器の寿命はどれくらい?

給湯器は、ご家庭によってお風呂に毎日入る方やシャワーだけで済ます方、ご家族の人数などによっても使う頻度に差は出ますが、大体が10年~15年が寿命だといわれています。これも個人差がありますが、目安として、10年ほど経っていれば、寿命となるサインが出てきていないか、気を付けてみておくほうがいいでしょう。

 

1-2.給湯器の切り替えのサインは?

では、具体的にどのような症状が出たら給湯器を切り替えるほうがいいのでしょうか。代表的な症状を3つ紹介させていただきます。

 

1-2-1.お湯がぬるい

給湯器の寿命が来ると、火力が弱くなってしまい、設定した温度まで上がりきらず、出てくるお湯がぬるいという症状が現れます。大体の方が、「最近、お湯がちゃんと出ない…」とこの症状で給湯器の寿命に気が付きます。

 

1-2-2.温度が一定でない

お湯がぬるいのとほぼ同様ですが、火力の調整がうまくいかず、お湯の設定温度に合わせることができずに熱いお湯が出たり急に冷たくなってしまったり、という症状です。寒い冬にシャワーを浴びていたら急に冷水になったりしたら大変ですし、お年寄りでしたら身体の負担も気になるところです。

 

また、熱湯が急に出てきたらやけどをしてしまう危険性もありますから、このような症状に心当たりがある方は一度業者の方に見てもらうことをおすすめします。

 

1-2-3.給湯器から黒い煙が上がる

給湯器から白い煙が上がることは、通常の動作でもありますが、黒い煙が出るのは故障のサインです。このような場合は火災や、一酸化炭素中毒になる恐れもありますので、すぐに使用を中止し、業者の方に連絡をしましょう。

 

1-3.そのほかの部分のリフォームのサイン

給湯器以外の部分で、お風呂のリフォームの時期をお知らせするサインは、以下のような症状があります。

 

1-3-1.浴室内の壁や床、浴槽などにひび割れができている

昔は、お風呂にはタイルを敷き詰めて、目地を塗っている構造のものが多くなっていました。そのようなタイプのお風呂もまだ多く残っているでしょうが、それらのタイルが割れてしまっていたり、浴槽に日々が入っているなどの場合は、けがの恐れもありますから、リフォームのサインといえます。

 

1-3-2.浴室内のとりきれないカビがひどくなってきた

浴室はただでさえカビが繁殖しやすい場所です。日ごろのお手入れはもちろんですが、換気の問題もありますので、掃除が追い付かず、カビがひどくなってくるようでは健康被害も怖いものです。

 

お風呂のカビがひどくなってきて、とりきれない…と思ったら、リフォームを視野に入れましょう。

 

1-3-3.築20年近くなっても、お風呂のメンテナンスを一度もしていない

水回りはどうしても傷みが早く、メンテナンスが必要になります。早い場合には10年15年ほどで調子が悪くなってしまうこともありますが、もし今なんの問題もなく使えていると思っていても、ここ20年の間全くメンテナンスを行っていないという場合は、リフォームを視野に入れるべきでしょう。

 

2.お風呂のリフォームについて

実際にお風呂をリフォームする場合について詳しく紹介させていただきます。

 

2-1.最新ユニットバスのメリット

まず、最新のユニットバスに交換することでどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的な3つのメリットを紹介させていただきます。

 

2-1-1.滑りにくい床で安全対策

今は、乾きやすく滑りにくい素材や加工が施されている床が主流となっていて、誰かが入った後、二人目三人目の方でも足元が滑りにくいように床に工夫がされています。

 

小さなお子様やご高齢の方がいる場合は特に、足元が滑ると大事故になりかねません。最新式のユニットバスであれば、滑りにくい床を使っているので、転倒事故の防止につながり、安心です。

 

2-1-2.ヒートショック対策

昨今では大きく取り上げられているヒートショック問題ですが、最新のユニットバスでは、ユニットバス自体をぐるりと断熱する構造のものもあり、ヒートショック対策にも優れているものが多くなっています。

 

ご高齢の方がいる場合は特に、ヒートショック対策といった視点からも、最新式のものに変えることをおすすめします。

 

2-1-3.エコユニットバスで電気代節約

最新のユニットバスは保温機能がとても高く、寒い冬の日に入れたお風呂でも、最後の人まで暖かいように断熱構造などが施されています。これにより、家族全員満足して暖かいお風呂に入ることができる上に、電気代まで節約できる、家庭にも家計にも優しいというメリットがあります。

 

2-2.リフォームにかかる費用について

気になるお風呂のリフォーム費用について紹介します。

 

2-2-1.お風呂リフォームの費用相場

お風呂のリフォームは、メーカーや規模によって個人差はありますが、大体の目安としては戸建ての場合で100万~150万円ほどといえます。値段を重視するのか、メーカーを重視するのか、といったところや、最新のものなのか、一つ型落ちのユニットバスにするのかなどによっても値段は変わってくるので、内容をしっかり確認し比較しあうのがおすすめです。

 

2-2-2.受けられる助成金

「住宅ストック循環支援事業」をご存知でしょうか。簡単に言えば、家を買う場合又は現在の家をリフォームする場合に、エコリフォームと認められる内容であれば、国が補助金を出してくれるという制度です。

 

その中に、「高断熱浴槽の設置」「高効率給湯器の設置」「節湯水栓の設置」などもありますので、内容によっては補助金を受けられる可能性もあります。補助金を受けるには細かい規定がありますが、もし適応されれば最大で24,000円の補助金を受けることができますので、見積もりの際に対象になるかどうかも業者の方に聞いてみるのをおすすめします。

 

まとめ

お風呂のリフォームをすることで、お風呂場がぱっと明るくなり、日々の疲れをいやすのに最高の空間へと生まれ変わることでしょう。ちょっとお風呂の調子が悪くなってきたな、と思ったら早めに業者の方に見てもらうことをお勧めします。