築年数20年以上、水回りのリフォームのよくある3つの事例

浴室や洗面、トイレなどの水回りは、人気のリフォーム箇所です。

家は築20~30年と年数が増えると、水回りである浴室や洗面所、トイレといった場所は、想像以上に古くなってきます。
家の築年数が経つと、汚れが目立ちますし、また設備が古くなることによって、使い勝手が悪くなってきます。

家が築年数20年以上の一戸建てを、水回りのリフォームをしたとして、実際にどれぐらいの費用が掛かるものなのか、リフォームの工事費用とポイントを説明したいと思います。

また浴室、洗面脱衣室、トイレと部位別に絞ってご説明いたします。

 

リフォーム事例 浴室リフォームは構造補強もリフォーム費用に入れておく

 

リフォームの参考にする家は、築年数20年以上の一戸建てで、今まで部分的な補修工事はしていましたが、リフォームに関しては全くと言ってもいいほどしたことがありませんでした。

家の持ち主は生活も余裕が出てきたし、家で過ごすことも多くなり、将来のことをじっくりと考えてみて、今後のためにも、しっかりとリフォームをしようと思ったのです。

まずは浴室のリフォームのポイントです。

以前の浴室は築年数20年以上も前なので、壁はコンクリートにタイルで冬などに風が入ってきて寒く、湯船も小さくバランス釜が浴槽と並んでいるため狭く感じていました。

そこで浴室リフォームで最新のユニットバスと交換することにしました。

今回、浴室リフォームで使用するユニットバスは浴槽1坪サイズのタイプ。

そして浴室暖房換気扇もオプションで追加しました。

リフォームのピントは以前の浴室が冬になるとものすごく寒くいのと、また結露も発生しやすいということで、リフォームで新しくなる浴室には暖かさと快適性を求めました。

今回のリフォームではユニットバスの設置に合わせ、ガス風呂給湯器も一緒に交換して、瞬間湯沸かし器を使っていた台所の給湯配管も一緒に改修しました。

給湯機器の撤去、ガス風呂給湯器設置、給水・給湯配管の工事リフォーム費用は約27万円になりますが、古い設備ではお風呂を沸かしたりするのに、大分時間がかかっていました。それが浴室のリフォーム後には大体7~10分でお風呂が沸いてしまうのです。

リフォーム費用が掛かったとしても、冬のすきま風の寒さやお風呂のお湯の沸く時間短縮などリフォームしたかいがあったのではないでしょうか。

 

リフォーム事例 浴室リフォームでは補修工事を最初から見積っておく

浴室のリフォーム費用は、現在のお風呂が在来浴室か、ユニットバスかによって、リフォームの工事費用が大分違ってきます。

在来浴室でリフォームを考える場合は、築年数が経っていると、浴室の壁のタイルや、床に亀裂があったり、湿気により内部が腐食したりしていることがあります。

浴室のリフォームをするには、このような補修工事は絶対に必要になりますので、前もって予算にこの工事も入れておいた方がいいでしょう。

前もってリフォームの見積もりのためのリフォーム会社との打ち合わせで、「補修」だけではなく「補強」を前提に検討して、見積ってもらっていました。

そのため新たに追加工事で必要になった約9万円の追加費用は必要ありませんでした。

このように、補修が必要であるということを前もってわかっていれば、新たに追加工事が必要になっても、リフォーム工事がスムーズになります。

また最初から補修分を予算に組み込んであるので、施主にとっても予算を追加する心配をしなくて済みます。

大体平均ですが浴室のリフォームをする際に、腐食の程度で変わりますが、一般的な浴室リフォームの場合は、補修であれば普通は大体5万円前後からの追加費用が発生すると考えておきましょう。

 

リフォーム事例 洗面脱衣所のリフォームは浴室リフォームと一緒でお得に

 

在来浴室をユニットバスに入れ替えるリフォームをする場合、浴室の入口にあたるドア部分がユニットバス用の折れ戸や引き戸になります。

そのため、従来の戸・ドアを一緒に交換しなければなりません。

そこで浴室の工事に合わせて、一緒に脱衣洗面室もリフォームしてはどうでしょう。

浴室のリフォームだけよりも浴室の解体やユニットバスの搬入に合わせて、洗面脱衣室を工事してもらうことで、リフォーム工事費用も個別にリフォームするより10%程度安くなります。

そこでリフォーム工事費用の予算が少し安くなったため、その分シンプルでおしゃれな化粧台を選び、また脱衣所の壁や床などには水回りの湿気や結露に強い仕上げ材を使用することできました。

 

リフォーム事例 トイレのリフォームは機能性・快適性を重視する

 

トイレのリフォームは使う人の利便性を考えると、0.4坪という狭い空間でも妥協はできません。

手すりの位置や洗浄スイッチなど、また使用する設備などでリフォーム会社とじっくりと話し合い、詰めていく部分が多いのです。

参考にしている家では築年数が20年以上で、もともと汲み取り式のトイレを使っていましたが、住んでいる人の年齢などから考慮し、トイレリフォームも一緒にすることに決意しました。

トイレの広さは0.4坪(約1.2m²)という狭いスペースですが、温水洗浄便座のあるコンパクトな便器を採用することで、機能性と快適性を両立させました。

高齢化する住人の意見で、トイレに手すりを付けたいと思っていましたが、狭いトイレスペースに手すりをつけるともっと狭くなって、使いづらくなるのではないかと心配していました。

そこでリフォーム会社から提案してもらったのがトイレットペーパーホルダーと一体になった「棚手すり」とコンパクトタイプの便器です。

これなら狭いスペースを有効に使えるし、立ち座りの動作を妨げません。

特に「棚手すり」は手だけでなく、腕や肘でも体を支えることができます。

リフォーム会社との打ち合わせに、しっかりと何がしたい、どのようにしたいなど自分の意見を持っていれば、通常では実現不可能に思えても、リフォーム会社のプロとしての提案によって、実現可能になります。

トイレのような狭い空間であっても、選ぶ素材や設備によって、リフォームの仕上がり品質は大きく変わり、満足度も変わります。

たとえ手すり1つであったとしても、リフォーム会社と取り付け位置などについて相談することによって、必要な壁の補強や使いやすい位置についてプロからの視点で提案してもらうといいでしょう。

 

築年数20年以上、水回りのリフォームの事例についてのまとめ

 

「浴室」「洗面脱衣室」「トイレ」のリフォームについてよくあるリフォーム内容でご説明しましたが、これは築20~30年の水回りリフォームではよくあるケースです。

浴室のリフォームでは必ず、構造補強を含めた、補修工事の予算も初めから入れておくのが必要です。

水回りの箇所は築年数が経つほど、水によって腐食状態が広がっている可能性があります。

最初から補修工事の予算を入れてあれば、補修工事の追加予算が必要なくなります。

洗面脱衣所のリフォームは浴室リフォームと同時に行うことで、かなりお得になります。

トイレのリフォームは狭いスペースですが、機能性と快適性を両立させるために、

リフォーム会社とよく話し合いをして、決めたほうがいいです。

もっともプロの視点からの提案が必要な場所です。

 

この3つの水回りのリフォームとキッチンも加えて水回り4か所をリフォームされる方もいらっしゃいますが、一つの目安となりますのでぜひ参考にしてみてください。