新築でもリフォームでも家の印象を大きく左右するのは外壁の色です。デザイン同様に外壁の色には流行がありますし、それぞれの色によって家の品質への影響も違いが出てきます。また、外壁の色は、建物全体の印象を大きく左右し、周囲の環境と調和させたり、個性を出したりすることもできます。そのため、外壁の色の選択は勢いで選ぶのではなく、ある程度慎重に検討するのがポイントです。ここでは後悔しない外壁の色選びや、人気色それぞれが持つ特徴などを紹介します。
1.外壁塗装の色選びのポイントは4つ
家の顔ともいえる外壁塗装の色選び、新築にせよリフォームにせよ、色選びには以下4つのポイントを押さえることが大切です。
- 好きな色を基準に汚れにくい塗料を選ぶ
- 色の持つ特性を理解する
- ランニングコストも重視する
- 景観にも配慮する
これらがどういうことなのか、1つずつ見ていきましょう。
1-1.好きな色をベースに汚れにくい塗料を選ぶ
外壁の色は家の印象や個性を表現するのに重要です。建物の外観がどのように見えるかは、居住者の好みに合った色を選ぶことから始まります。自分や家族が気に入る色を選ぶことで、住み心地や気分もアップするでしょう。
ただし外壁塗装においては、好きな色を選ぶだけでなく、汚れにくい塗料を選ぶことも重要です。機能性の高い汚れにくい塗料は、外壁を美しく保ち、定期的なクリーニングやメンテナンスの負担を軽減します。
汚れにくい塗料の一例
- 水系ファインコートシリコン
- ラジカル制御アクリル
- サイディング
- ALC外壁
1-2.色の持つ特性を理解する
外壁塗装で使われる色は、日常で使う小さなものとは印象が異なります。例えば黒い洋服は年齢を問わず多くの人が着用しやすいですが、外壁に黒を使用すると、全体的に暗すぎる印象にもなるでしょう。
そのため、外壁塗装の色選びは、色それぞれが持つ特性を理解した上でイメージするのが重要です。
白(white) | 明るさと清潔感があり、開放的な印象を与える。熱を吸収せず、暑い気候に適している。 |
黒(black) | 高級感や洗練された印象がある。強いコントラストを生み出し、建物を際立たせる。 |
グレー(gray) | モダンで落ち着いた印象を持つ。 汚れが目立ちにくい |
ベージュ(beige) | 自然や温かさを表現し、落ち着いた雰囲気を持つ。汚れが目立ちやすいが、定期的なクリーニングで美しさを保てる。 |
1-3.家の外壁は色だけでなくランニングコストも重視する
外壁塗装選びは、家を維持するランニングコストにも直結します。例えば昔ながらのアクリル塗料を選んだ場合、とりあえず見た目はキレイになるものの、断熱性や遮光性、耐久性は少ないです。そのため数年経つとメンテナンスが必要になり、遮光性も低いことから夏はエアコンの光熱費が高くなるでしょう。
ならば、最初から耐久性のある塗料を選んだほうが外壁の色は長期間美しい状態を保ち、メンテナンスコストは掛かりません。また遮光性の高い外壁塗料にすれば、建物内部の温度上昇を抑え、冷暖房のランニングコストも抑えられます。
1‐4.景観にも配慮する
周囲の景観や自然環境に合った色を選ぶことで、建物が自然に溶け込み、調和を保ちます。山間地域では自然の緑や茶色に近い色が適して、都市部ではシックな色合いがマッチするかもしれません。
また、住宅がある地域によっては選べる色が限定されているケースもあります。特に歴史的な地域や風景の重要地区では、建物の外観がその地域の伝統や美観に合致するように求められます。このような場合、建物の色を真っ赤にする、ピンクにするといったことはできません。外壁の色を選ぶ際には、地域の特性や景観に調和した配色を検討することが重要です。
2.家の外壁人気の色トップ5を紹介
外壁の色選びに悩んでいるなら、近年人気の色を参考にしてみましょう。一昔前には黒を外壁に使うのは不吉だなどと言われ考えられなかったのですが、現在ではモダンで高級感がある色として人気です。ではさっそく、外壁塗装の人気色第5位から紹介します。
2-1.第5位 ネイビー

ネイビーは深みのある青色で、シックで落ち着いた雰囲気を持っています。「ブラックはちょっと暗すぎる」と悩む人におススメの色で、個性的かつ高級感のある色として人気です。
外壁塗装ネイビー色のメリット、デメリット
メリット | 高級感と洗練された印象を与えてくれる。 コントラストを生み出し、他の要素との組み合わせが容易 熱を遮断しやすく、冷涼な気候に適している |
デメリット | 汚れが目立ちやすいことがあり、定期的なクリーニングが必要 汚れにくい塗料を使う必要がある |
2-2.第4位 ブラック

高級感とモダンな印象をかもし出すブラックは、ここ10数年の間に人気になっている外壁の色です。
ブラックは建物を引き締め、際立たせるのに効果的です。リフォームでも選ばれることが多く、これまでの家の印象をガラリと変えることができます。
外壁塗装ブラック色のメリット、デメリット
メリット | 高級感と洗練された印象を与えてくれる。 コントラストを強調し、建物を際立たせる。熱を遮断しやすく、冷涼な気候に適している |
デメリット | 汚れや傷が目立ちやすい 環境周辺によっては悪目立ちする 汚れにくい塗料を使う必要がある |
2-3.第3位 ホワイト

ホワイトは昔から多くの家に使われる定番色。明るく清潔感のある色なので、外壁に使うと広々とした印象を与えてくれます。どの色にもマッチするためデザインしやすく、森林が近い環境にある家や、住宅街にある家でも違和感がありません。
外壁塗装ホワイト色のメリット、デメリット
メリット | 明るさと清潔感を提供し、建物内部の温度上昇を抑えられる。 一般的なスタイルや環境に合わせやすい汎用的な色。 |
デメリット | 汚れが目立ちやすく、定期的なクリーニングが必要 汚れにくい塗料を使う必要がある あまり個性がない |
2-4.第2位 ライトグレー

ライトグレーはモダンで落ち着いた印象を持つ中立的な色です。
暖色系と寒色系の両方に調和しやすいため、どのような家にも使いやすくデザインしやすいです。
外壁塗装ライトグレー色のメリット、デメリット
メリット | 高級感と洗練された印象を与えてくれる。 コントラストを生み出し、他の要素との組み合わせが容易 熱を遮断しやすく、冷涼な気候に適している |
デメリット | 汚れは目立ちにくいものの、他の家との区別がつきにくいやすい 個性を出しにくい |
2-5.第1位 ベージュ

ベージュは日本の戸建て住宅においてもっとも使われている色です。昔から定番の人気色であり、その理由は白よりも汚れにくいものの、白のように清潔感があるからです。自然な雰囲気を持つ中立的な色なので、どの家にもマッチし違和感がありません。
外壁塗装ベージュ色のメリット、デメリット
メリット | モダンで洗練された印象を与えてくれる。 他の要素との組み合わせが容易。 熱を吸収しにくく、汚れが目立ちにくいため、メンテナンスがしやすい。 |
デメリット | 汚れは目立ちにくいものの、他の家との区別がつきにくいやすい 個性を出しにくい |
3.この色は失敗だった…家の外壁を後悔している事例
外壁塗装の色選びを後悔する事例も少なくありません。最後に失敗例とその対策を紹介するので、後悔しない色選びにつなげていきましょう。
・想像した色と違った
手元に見た色の見本と、実際の外壁塗装の色がイメージと違う事例は多い。見本の色はA4サイズのものをもらい、実際に壁に添えてイメージを膨らませるのが重要。
・周囲の建物や景観から浮いてしまった
好きな色で個性を出そうとしすぎると、周囲から浮いてしまうことがある。特に建物の外観が地域の伝統や文化に合わない色を選んでしまうと、地元コミュニティからの反発にもつながるので要注意。 地域の規制や景観をよく観察しよう。
・外壁が不均一に仕上げられ、色のムラが目立った
業者選びに失敗するとトラブルに発展する。値段ばかりを重視して業者選びをすると失敗しやすいので要注意。近隣からの口コミも参考にし、ホームメーカーの公式塗料を使っている業者を選んだほうがいい。
外壁の色は長期間にわたり建物の印象を左右するので、慎重な検討が必要です。ときには専門家の助言を受け、その色にあうデザインのアドバイスをもらったうえで適切な塗装技術を確保しましょう。
4.まとめ
家の外壁の色選びは、建物の外観において大きな役割を果たします。自分や家族が好きな色を基準に選んでも良いですが、気候条件に合わせた色を選び、エネルギー効率を最適化しましょう。また、建物のスタイルやデザインとの調和を図り、地域社会との調和を保つのも重要です。その上で汚れやメンテナンスの手間も考慮し、汚れにくい塗料を選んだほうが後のメンテナンスコストも節約できます。
外壁の色は建物の個性を強調するのにも重要です。今回紹介した色選びのポイントを重視し、理想的な外観を実現しましょう。